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生物多様性情報学の出張所

生物多様性情報学関係のあれこれを中心に扱います。「生物多様性情報学の情報交換の場」の投稿の抜粋中心。

種名目録公開システムの更新

千里の道も一歩からといいますか、日本動物分類学会での種名データベースの発表にあわせて、日本産蝶類和名学名便覧で使用している種名目録公開システムに久しぶりに手を入れて更新しました。基幹システムのバージョンアップを行ったため(Ruby on Rails 2から3へ)、見た目はほとんど変わりませんが、かなりの部分を作り直しました。機能的には、科内の亜科や属を、構成種数つきの表で見られるようになったことと、データベース情報(メタデータ)の形式を、多様性情報を世界的に共有するプロジェクトであるGBIFで用いられている標準形式(EML)に変更したことが違いになります。

世界的な種名のデータベースは、生物多様性分野でも早くから整備が進められてきた分野です。今は、Catalogue of Lifeプロジェクトで各国や各分野の種名情報がまとめられて公開されています。しかし、日本では、昔、上記と関連したSpecies 2000 Asia Oceaniaというプロジェクトで種名情報の収集の呼びかけがありました。しかし、分類学者と乖離した状態だったことなどから、未だ情報の共有ができていないのが現状です。

そういった状況を踏まえ、今回作成したシステムは、日本さらには世界レベルでの種名情報共有のを容易にすることを目的としています。このシステムでは、決められた2つの型紙のエクセルシート(データベース情報、種名情報)を作れば種名データベースが構築でき、それをGBIF経由で公開することもほぼ自動でできるようになる予定です。どれだけ賛同が得られるかはわかりませんが、種名情報を広く共有するための一つの手法として、興味を持って下さる方が出てくると良いなと思います。