イギリス自然史博物館データポータルの感想の続きです。こんどはシステム周りをみていきます。前編はこちらから。 イギリス自然史博物館のデータポータルの特徴として、オープンに開発が進められているソフトウェアを多く取り入れていることがあげられます。…
つい先日、イギリス自然史博物館データポータルのベータ版が公開されました。データポータルは至ってシンプルで、データセットを選んで検索し詳細をみるというものですが、いろいろ詳しくみていくと、さすがの出来映えだなあと思うところが色々ありましたの…
ライセンスのことを書き忘れていたことに気づきましたので追記です。 今回の日本版ナショナル・モス・ウィーク登録システムでもう一つ気をつけたのがライセンスです。ここでいうライセンスとは、著作権が誰にあるのか、誰かがそれを再利用したい時にはどうす…
日本版ナショナル・モス・ウィーク 登録システム:http://submit.nationalmothweek-jp.net/ 7月19日から27日まで、蛾のイベントをやったり写真を撮ったり共有して楽しもうという世界的なイベント「ナショナル・モス・ウィーク (http://nationalmothweek.org/…
「DNAバーコードデータベース」http://db.jboli.org/ 「DNAバーコーディング」という言葉、聞き慣れない方もいるかもしれませんが、DNAの決められた塩基配列(「DNAバーコード配列」などと呼ばれます)の情報を使って生物の種を同定するテクニックのことです…
生物多様性条約の第10回締約国会議、いわゆるCBD COP10の成果である名古屋議定書の一つの大きなポイントが、「遺伝資源へのアクセスと利益配分」(Access to Genetic Resources and Benefit Sharing: ABS)への具体的なアクションを取り決めたことです。その…
下記の記事の紹介です。 ニュース - 動物 - サイバー密猟、絶滅危惧種の新たな脅威 - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト(ナショジオ) 生物多様性情報のもつリスクを端的に示した事例です。政府機関のサーバーに侵入して絶滅危惧種の分布情報を…
千里の道も一歩からといいますか、日本動物分類学会での種名データベースの発表にあわせて、日本産蝶類和名学名便覧で使用している種名目録公開システムに久しぶりに手を入れて更新しました。基幹システムのバージョンアップを行ったため(Ruby on Rails 2か…
「昆虫分類学の新たな挑戦」というタイトルで、生物多様性情報学・データベース、DNAバーコーディング、バイオミメティクスと、新しいアプローチでのプロジェクトが紹介されます。DNAバーコーディングの生みの父、Paul Hebert博士が来るというのが一番の目玉…
世界の70ヶ国、270のハーバリア(植物標本庫)が所蔵する、タイプ標本など2百万点の標本画像データベースです。タイプ標本の検証をオンラインで容易に行うことを第一の目的とした連携プロジェクト「Global Plants Initiative」によって構築されました。興味…
市民参加型のマルハナバチ調査プロジェクトです。携帯端末(このシステムはスマホだけでなく、従来の携帯にも対応)で写真を撮って送る、という方法で全国展開するプロジェクトは、アイデアとしてはよく聞かれてきましたが初めてかもしれません。 こういうプ…
アメリカの新しい生物多様性情報共有のためのフレームワーク、ということでいいのでしょうか。研究者それぞれが集めた、あるいはすでにあちこちのデータベースから公開している生物の分布情報を集約して使えるようにすることが目的のようです。日本でも、そ…
色々放置してましたが、生物多様性情報学関係の話題について、ここでボチボチ紹介していきたいと思います。基本的には、Facebookのグループ「生物多様性情報学の情報交換の場」に投稿したものから抜粋する形になります。こちらでもよろしくお願いします。